本多祐也さん察知力+inbound

Tadaima Japan新宿旅館

本多祐也さん

舞台俳優を10年続けながら、和食レストランの店舗責任者や料亭でのサブマネジャーなど和食関連サービスにて約15年経験を積む。メニューの開発や英語での訪日客対応を担当。2019年2月から現職。英語ビジネスレベル。茶道を長年たしなみ、茶名を持つ。

ゲストに寄り添うおもてなし
「ただいま」「おかえり」の関係をめざして

これまでの経歴を教えてください。

小さい頃から母の教育方針で将来、絶対に英語が必要な時代になるからと、英語を特に注力して勉強してきました。海外と言えば、高校時代に交換留学でアメリカに行ったくらいで、ほぼ国内で英語を習得しました。料亭でサブマネジャーをしていた頃は外国人のお客様に英語で日本食を説明しながら接客をしていました。

転職を希望したきっかけは?

高級食材や日本料理に携わる仕事をしてきましたが、食だけでなく、日本文化そのものをもっと多くの外国人に知ってもらいたいという気持ちが強くなり、転職を考え始めたのがきっかけです。長年、茶道の勉強も続けてきましたが、まだまだ奥深い世界が広がっています。
日本の伝統文化の素晴らしさを、英語を使ってより多くの人に直接伝えたいという気持ちが一番の動機です。

本多祐也さん

今回、やまとごころエージェントを利用しての転職でしたが、採用までいかがでしたか?

接客業と英語には多少は自信がありましたが、いわゆる一般的な会社員としてオフィスに勤務したことがなかったので、実はスーツを一着も持っていなかったんです。転職に当たって、わからないこともあったので、やまとごころキャリアのエージェントサービスを利用しました。専任のコンサルタントがついてくださり、履歴書の書き方から面接での服装、応答の仕方まで、実に細かくアドバイスいただき、とても助かりました。メールや電話、面談を通して、私自身の経歴や特徴を充分踏まえた上でマッチしそうな会社を紹介してくれました。自分のやりたいことを実現できる仕事は何なのか模索している中で、インバウンドの専門知識が豊富なエージェントの人が相談に乗ってくれたのはとても心強かったです。自分のリサーチだけでは、ゲストハウスはアンテナに入っていなかったので、エージェントサービスで紹介を受けなければ、出会わなかった転職先だと思います。

本多祐也さん
右はキャリアコンサルタントの中原

実際に働き始めていかがですか?

支配人という責任ある立場なので、大変なことは多いのですが、出会うお客様も一期一会、すべてに新鮮さを感じながら、仕事に取り組めています。宿泊客は欧米圏が8割、日本を含むアジア圏が2割といった具合で、国籍は50カ国以上にのぼります。ほとんどの場合、ビジネス英語での対応となりますが、まれに英語がまったく通じないお客様もいらっしゃいます。そんな時はスマートフォンやタブレットの翻訳機能を使ってカバーしています。
大きい宿にはない、小さい宿ならではの魅力を求めて来てくださるので、なるべくそれに応えられるよう、お客様一人一人に丁寧に接するようにしています。畳に布団で寝るスタイルは、都内の宿泊施設では珍しいことなので、外国人のお客様には人気があります。
特に多いリクエストとしては、「食事はどこがいいか?」です。四谷・荒木町界隈は和食から居酒屋、バーまでたくさんの飲食店が立ち並んでいるエリア。日頃から周辺の飲食店とは連携をとるように心がけています。最近ではベジタリアンの方も多く、それに適した飲食店を把握しておき、紹介するようにしています。

本多祐也さん
本多祐也さん

これからの目標を教えてください。

まずは、この地域でNo.1の宿になれるよう頑張りたいです。四谷・荒木町は新宿御苑や皇居にも近くアクセスがいい場所です。この立地を生かして、もっと外国人のお客様に利用していただきたいです。リピーターやロングステイのお客様も増やしたいですね。実は先日、日本に来て最初にうちの宿に1泊したお客様が、京都で2~3泊旅行した後に、「帰国前にもう1泊したい」と、うちの宿に戻ってきたんです。正にお客様と宿が「ただいま」、「おかえり」の関係になれた瞬間でした。小さな宿だからこそできる体験、おもてなしを常に考えて、提供していきたいです。

本多祐也さん

これからインバウンド業界に就職、転職を考えている人へメッセージをお願いします。

日々、旅館で外国人のお客様と接していると、実に様々なバックグラウンドがあり、それぞれに目的や好みが違うことに気付かされます。一人一人の外国人のお客様に、それぞれにあったサービスを提供するには、ちょっとした会話から相手が欲しいものを察する力が欠かせません。外国語能力の他に、非言語的な察知能力も必要ではないかと感じます。何を希望しているのか、相手の立場に立って考え、行動する。そういった非言語的な能力はインバウンド業界においても重要ではないかなと思います。