臼井 伸一さんwebディレクター+inbound

株式会社ティ・エ・エス 
ZEKKEI Japan編集部 
プロダクトマネージャー

臼井 伸一さん

大学時代中国語を学び、卒業後に台湾の大学院に留学・卒業。一旦は日本に帰国して就職後、台湾のウェブマーケティング会社に転職。2年半のキャリアを経て帰国、現職。

小さい頃から興味があった中国語を大学で学び、語学力を磨くために更に台湾の大学院生に進学。大学院卒業後に帰国して就職したものの、中国語を生かす機会を求めて台湾のウェブマーケティング会社に転職されました。ウェブディレクターとしてのキャリアを積んだ後、ご家族の都合で帰国され、それを機に以前から興味があったウェブメディアのお仕事、ZEKKEI Japan編集部に転職。現在は新規事業の立ち上げに奮闘されている臼井さんにお話を伺いました。

ウェブディレクターの経験と台湾での
キャリアを武器に日本の絶景を世界に発信

就職前は何をされていたのですか?

台湾でウェブディレクターとして働いていました。小さい頃から香港映画が好きだったこともあり、大学で中国語を専攻し、卒業後に台湾の大学院に留学したんです。卒業後、一度は日本で就職しましたが、希望の海外営業部に配属されたものの国内の仕事ばかりで…中国語を生かす機会がなかったものですから、それなら思い切って台湾に行って就職してみようと。そしてウェブマーケティング会社に就職しました。そこで2年半ほどウェブディレクターとしてコーポレートサイトを作ったり、リクルートサイトを作ったり、台湾企業のウェブサイト等の制作に携わりました。

応募から採用されるまでのことを教えてください。

家族の都合で帰国することになり父の仕事を手伝っていたのですが、ひと段落して仕事を探し始めました。
実は、台湾でウェブ関連の仕事をしている時からウェブメディアの仕事にとても興味を持っていたんです。いつかやってみたいな…と。そこで、やまとごころに載っていたTASの求人を見て、すぐ応募しました。
台湾で働いている時に、香港人や台湾人向けに日本の情報を発信するインバウンドメディアの制作を手伝ったことがあったこともあり、「インバウンド」というジャンルを知っていて興味がありました。中国語ができることと、台湾で働いていたこと、そしてウェブディレクションの経験の3つが自分の武器なので、それを生かせる仕事ということでピンとくるものがありました。
メディア関係の会社で何社か選択肢がありましたが、ウェブディレクションの仕事をしてきていたので、面接に行って話すと「これは失敗するパターンだな…」というのが分かってしまいまして。TASは本気度が伝わってきましたし、メディアとしてのポジションも独特で惹かれました。ZEKKEI Japanの場合は、「日本の絶景」にスポットを当てていて他にはないメディアで、TASの本業である旅行業とメディアをセットにしたら色々なことができるんじゃないかな、と思ったんです。

お仕事を始めてみていかがですか?

転職して3ヶ月ちょっとになりますが、働く業界が変わるとやり方もガラッと変わりますね。弊社の社長からも聞いていましたが、旅行に係る業務はまだアナログな作業が多いんです。最初はそういう部分に戸惑いました。でも自分のやってきたことが生かせるので、分からないことも楽しんでいます。

臼井 伸一さん

実際にどのようなお仕事ですか?やりがいなども教えてください。

弊社は旅行会社ですが、その中でメディア事業をやっている部署に所属して、ZEKKEI Japanというウェブメディアの企画運営を担当しています。
具体的には、どういう絶景スポットを今後紹介していくかといった企画やオススメの絶景スポットの記事の執筆ですが、時には実際に自分たちで絶景スポットに行って取材することもあるんですよ。
また、現在は主に新しいサービスとして、絶景スポットを紹介するような団体ツアーなどの旅行プランの企画にも携わっています。もともと我々の本業は旅行会社ですし、尚且つ我々のように旅行会社をやりながらウェブサイトを運営している会社って日本では珍しいと思います。メディアを使いながら、そこからお客さまを実際の旅行にご案内できたらいいな…と。
いま準備しているツアーは、ターゲットが台湾人ということでスタートしています。現在、サイトを見てくれている外国人の中で台湾人ユーザーが一番多いので。
中身はまだ非公開ですが、既に1つ目のツアープランはテストツアーをやる予定も決まっています。絶景というと大抵はアクセスが悪いので、実際に行くにはハードルが高い。だから、そういう所へ行けるようなツアーができたらいいですね。実際にはまだお客様の反応を見ていないので、ちょっとドキドキしているのですが、テストツアーを終えてお客様からのフィードバックをもらうのが楽しみです。

これから、インバウンド業界でこんなことをやってみたいな…というような、夢や目標はありますか?

ZEKKEI Japanでご紹介している絶景スポットって、やはり「絶景」というだけあって辺鄙(へんぴ)なところにあるんです。外国の方はもちろん、日本人でも個人で行くのは難しいでしょうね。例えば離島とか、電車やバスの便がないところや山奥などは、簡単には行かれません。大型バスが入れないような所へは、ミニバン等で行くしかありませんし。そういう場所に多くのお客様を連れていけるようになって、そして「ZEKKEI Japanってすごいな」と観光自治体や他の旅行会社の方々に思ってもらえるようになったらいいですね。

やまとごころキャリアを利用した感想をお聞かせください。

帰国して求人情報を探そうと思った時に、インバウンド関連で検索した時にちょうど開催されていたインバウンド転職セミナーの情報を見て登録しました。やまとごころ.jpの情報サイトの方も、情報収集に使っていました。セミナーに参加してみて、具体的に就職活動に動き出すきっかけになりました。
やまとごころキャリアはインバウンドという業界に特化しているので情報を探しやすく、見やすいと思いました。

臼井 伸一さん

これから転職を考えている方へのメッセージをお願いします。

私の場合はずっと語学系の勉強をしていたということもあって、海外に対する興味が強かったこともり、台湾で学校に通ったり働いたりしていたわけですが…いま日本人はあまり外国に行かないですよね。日本国内の環境が整っているせいかもしれませんが、国外に出たがる人が少ないように感じます。でも、これから日本市場はどんどん縮小していくかもしれませんし、人口が減っていくかもしれません。その点、インバウンド業界は国内にいながら外国人のお客様を相手とするジャンルなので、そこで経験を積んでいけたら、これからチャンスがどんどん増えていくんじゃないかと思います。
それと、もし転職を迷っている方がいたら、みなさんに「迷ったらGO!」と言いたいですね。私、基本的に実はネガティブな人間なんです。だから昔から迷ったときには、逆に意識してポジティブな方に進むようにしてきました。そうやって、今まで結果的には良い方向に進んで来られたように思います。だから、とりあえず「迷ったらGO!」ですね!