劉 帥(リュウ スイ)さん接客が好き+inbound

株式会社ワンストップ・イノベーションHR

劉 帥(リュウ スイ)さん

中国広州出身。高校を卒業後に来日、日本語学校に1年半通った後四年制大学に進学。観光学科にて世界の観光産業、ホスピタリティ産業、ツーリズムなど幅広く学ぶ。新卒で就職した医療機器メーカーを経て現職。
高校時代から日本での暮らしに憧れ、来日を果たした劉さん。学生時代に学んだ観光の分野で日本のインバウンドに貢献したいと決意し、接客の現場で目標をもって日々研鑽に励む劉さんにお話を伺いました。

接客が好きだから、
売り場リーダーを目指して日々成長中

来日のきっかけは?留学時代はどんなことを学んでいたのですか?

中国、広州の高校を卒業して6年前に留学生として来日しました。日本に興味を持ったきっかけは、周りの留学生と同じく中学生の頃に見たアニメやドラマです。ストーリーや映像から、日本の街の安全さや清潔さ、またお互いに助け合えるような社会など日本人の生活の細かなところが感じ取れ、さらに日本人の仕事に対する勤勉さと一生懸命に何かに取り組む姿勢に感銘を受けたことが一番大きいです。それから日本で暮らすことに憧れを持っていました。高校時代、ちょうど世界でも旅行人口が増え、インバウンド産業が高まってきていた時期で、日本のおもてなしの文化を自分も身に着けて、インバウンドの事業に関わりたいと思いました。
来日後は日本語学校で語学と大学受験のための勉強をして、大学に進学しました。大学では観光学科で、ホテルなどのいわゆるホスピタリティ産業や、ツーリズムについて、幅広く学びました。とにかく必死で知識を詰め込んでいたという感じです。

大学卒業後、すぐに観光産業には就かずに寄り道をされていますよね?

はい(笑)。実は新卒では医療機器メーカーに就職しました。最初はホテルや航空業界を考えていたのですが、就職活動の中で色々みているうちに、なんだかメーカーの仕事がかっこよく見えるようになり、さらに給与面でも惹かれてしまったというのが本音です。医療ガス供給システムや機材など、医療の中でもかなり特殊な分野を扱う会社でした。そこですぐに中国現地駐在の話があがり…ちょうどその業界でも中国市場を拡大していくというタイミングだったので、僕みたいな人が適任だということで。そこではっと気が付き、初心に帰りました。日本で暮らしたいと思って来たこと、観光に関わりたいと思っていたことを再認識して、若いうちに自分が本当にやりたいことを目指したほうが悔いのない人生を送れるのではないかと考え、勤めてまだ3か月ではありましたが、周囲の方にも相談し転職するという決断に至りました。

どのようにして今回の求人に出会いましたか?

決意をしてからは、ほとんど迷わずに「インバウンドの仕事」に焦点を定めていたので、検索エンジンで「インバウンド×求人」で検索していたらやまとごころキャリアのサイトが表示されました。見つけたときは、こんな専門のサイトがあるんだ!と喜びを禁じ得ませんでした。(※劉さんの巧みな表現力に圧倒されたインタビュアーです。)多くの求人情報の中からこの会社の仕事に興味を持ったのは、事業内容が120%くらい自分の理想とぴったりだったことと、HPからもまさに今どきの社会の風向きといいますか、世界の、特に日本のインバウンド事業をリードしていくような会社だと感じたからです。

河村 采香さん

応募・面接から採用されるまで、どのように進みましたか。

応募して、すぐに担当の方からのメールがあり面接が決まりました。さらに、一次面接の当日に一次通過の連絡、二次面接の設定とほんとうにトントン拍子で進みました。会社が用意するキャリアプランにもいくつかの選択肢があったこと、また最初から正社員採用だったことも大きな魅力でした。私は外国人なので、差別ではなくても、これからのことを考えると日本で仕事をしていくという面で心配なことはありましたが、後々のビザ更新なども含めて、この会社は安心できると思いました。面接の中では、「どのような人生プランを描いていますか」と聞かれ、自分の将来についても心配してくれているのだとポジティブに受け止め、これからも日本に住み続けたいこと、インバウンド事業に携わり日本で成長して頑張っていきたいことを素直に伝えられたのが良かったと思います。結果として、無事に内定をいただき、本当にすんなりとこの会社に入社できた感じです。ラッキーです。こういったスピード感も、古い日本の企業体質と違って良いと思いました。

今のお仕事の様子。実際にお仕事されていかがですか?

研修後は銀座シックスのハンドバック売り場に配属され、ご案内業務や通訳の業務に従事しています。仕事を始めてから、とても楽しくてあっという間に1か月経ってしまいました。わからないこともたくさんあるんですけど、毎日色々なお客様、特に世界中からのお客様に関われる接客の仕事は本当に刺激の連続です。メインの仕事は日本人スタッフの通訳になりますが、やはり商品知識や店の仕事もだんだんわかっていくうちに、自分も戦力となって日本人のお客様にも接客するよう期待されている感じです。難しいなと感じるところも、もちろんたくさんあります。やはり、僕は今までブランドショップで働いたことがないうえに、正直なところブランドに興味がなかったので、ブランドショップに買いにいらっしゃるお客様がどういった方か、どういう心境で買われているのかなども想像が及ばないところがあります。お客様に質問されることも、最初はわからないことも多くてちょっと困っていました。でも、とにかく笑顔で自分の知っている知識をフルに使って、より高級そうな言い回しで言えるようにするという姿勢を出して。まだまだ全然素人といいますか、商品知識が足りないのと、他のブランドの知識もこれから身についていかなければいけません。お客様にこのバッグは他ブランドと比較してどこが魅力かというところまでお伝えしていけるようになりたいです。とにかく、やってみてわかりましたが、自分は本当に接客が好きなんだなと。立ち仕事が続いても、お客様に接しているだけで幸せな気持ちになれます。さみしがりやなので、人間が好きなんですね(笑)。

やまとごころを知ったきっかけ、他媒体と違う点はどんなところですか

まず、インバウンドに特化しているということでとってもインパクトがありました。関連サイトである「やまとごころ.jp」にはインバウンドビジネスに関わる情報、キーワードがたくさんあって、大変参考になりました。求人情報もとても探しやすく、応募など使い方も非常にわかりやすかったです。

これからの目標は?

単に今担当しているハンドバックだけを売っていくのではなく、同じブランドの洋服とセットアップして、どうやって一緒に売っていけるかというところが今後の店としての課題であるのではないかと思います。僕も早いうちにそこを目指していきたいと。そうなると、アパレルの担当の方たちとも協力しあう必要がありますし、チームワークとして販売の戦略を立てていきたいです。まだまだ口だけですが、これから頑張ります(笑)。今より数字を意識して、売れる店員、売り場のリーダーになっていけるように、今は先輩方の数字を目標にしています。

これから就職を考える方へのメッセージをお願いします。

日本はこれから絶対インバウンド客やさらなる国際化の方向に転じていくと信じていますから、インバウンド産業から逃れることはもはや不可能であると思います。それならむしろ自分から、主導的に、ポジティブにいろいろチャレンジしていくべきです。僕のように日本に留学してきた外国人は、少なくとも日本語と母国語の両言語が話せている人たちだと思いますから、それを生かして日本でもいいですし、もしくは海外でも、仕事につなげていけたらいいんじゃないかなと思いますので、頑張ってください。

河村 采香さん