前田遥香さんwebデザイナー+inbound

hotel zen tokyo アシスタントマネージャー

前田遥香さん

神戸の大学で芸術の歴史や理論など芸術学全般を学び、卒業後はwebデザイナーの仕事をしながら、夜は英会話スクールの講師として英語を教えていた。大好きな英語を実践の場で磨くため、大阪のゲストハウスに住み込みをしたり、東京に来てからは浅草のゲストハウスで接客業の経験を積む。2019年3月から現職。英語ビジネスレベル。高校時代には茶道部。

泊まれる茶室をコンセプトにした
進化系ホテルで日本文化を伝える

これまでの経歴を教えてください。

幼少期から英会話スクールに通い、英語に触れる環境で育ちました。アメリカのハリウッド映画にはまったのがきっかけで、字幕ではなく、英語でセリフを理解したいと思い、独学で英語を勉強しました。海外留学の経験はまったくないのですが、私にとっては外国映画が教科書代わりとなって、ヒアリングや発音が身に付いたと思います。大学卒業後はwebサイトのデザインに関わる仕事と英会話スクールの講師という二足の草鞋でやっていたのですが、英語を使ってもっと世界中の人とコミュニケーションをしたい、海外に行ってみたいという気持ちが高まり、転職を決意しました。

海外へ行くつもりが国内で転職という選択になったのはなぜでしょうか?

世界遺産の熊野古道を訪れた際、こんなに美しい場所が日本にあるんだと感動しました。この美しい日本の自然やそこに息づく日本文化を、日本に来る外国人にもっと知ってもらいたいと思いました。海外へ行きたいとばかり思っていた心が、日本に居ても実現できるんじゃないかと変わりました。そこでインバウンド業界に的を絞り、仕事を探しました。自分の好きな分野とこれまでの経験を活かせるように、ホテル×日本文化×デザインをキーワードに仕事を探しました。

前田遥香さん

今回、やまとごころエージェントを利用しての転職でしたが、採用までいかがでしたか?

登録1週間後に送られてきたメールマガジンで今回のホテルの募集が紹介されていて、私が求めていた3つの要素がすべて揃った求人だったので、これだ!と思ってすぐ応募しました。1回目の面接で内定をいただき、とんとん拍子で進みました。実質、転職活動は2週間くらいしかかからず、自分でもビックリしました。本当にタイミングが良かったんだと思います。

最初からインバウンド業界に的を絞っていたので、実は転職活動で登録したのは、やまとごころキャリアだけです。インバウンドに特化した求人が並んでいて、とても探しやすかったです。登録後、新着やテーマ別求人のお知らせメールや、スカウトメールが届き、いろんな業種でインバウンドに関わる仕事があることが発見できて、視野が広がりました。

実際に働き始めていかがですか?

自分が求めていたデザイン性が高く、尚且つ日本文化の素晴らしさも詰まっている全く新しいコンセプトのホテルなので、毎日そのコンセプトデザインに触れながら仕事ができるのはこの上なく幸せです。茶室をイメージした客室、ミニマルな設備と厳選された日本画などのアート作品、お香を焚きしめた空間など五感を通して日本文化を随所に感じることができます。宿泊客の約7割が外国人で、アジア圏や欧米など世界各国の方々がお越しになり、日々英語を使った接客を実践しています。お客様からはどこかおいしいお店はないか聞かれることが多いですね。人形町は老舗料亭や和食の店が集まっている土地柄なので、飲食店リストを見せながらご希望に合いそうな店を紹介するようにしています。

まだ開業したばかりのホテルなので、チーム一丸となって0から作り上げる楽しさもありますが、それと同時に大変さも感じています。課題が見つかった時には、こうしたらもっと良くなるのではないかと自分たちで意見を出し合うようにしています。その結果、実際にサービスが良くなったときにはとてもやりがいを感じます。

前田遥香さん

これからの目標を教えてください。

まずは日本文化と高いデザイン性が融合したこのホテルの魅力を世界中の人に知ってもらいたいです。前職でwebサイトのデザインをやっていた経験を活かして、オンライン旅行会社を通じた集客やマーケティング活動にも力を入れており、ホテルに来てくださるお客様が増えるように頑張っていきたいと思います。また、このホテルでの滞在を通して、外国人旅行者の皆さんに日本の自然、文化の素晴らしさを伝えていきたいと思っています。

もう一点は、自分の語学力の向上です。子どもの頃から続けてきた英語ですが、いわば「勉強した英語」なので、本当の意味で「使える英語」に磨いていきたいです。心のやりとりができる、おもてなしができる英語をホテルサービスの現場で身に着けたいと考えています。

これからインバウンド業界に就職、転職を考えている人へメッセージをお願いします。

外国人のお客様をおもてなしする際、オープンマインドで接客するように心がけています。人と接する時に常にオープンな心持ちでいれば、自ずとコミュニケーションも上手くように思います。これはインバウンド業界やホテル業界に限らず、どんな仕事でも共通することだと思います。ただ日頃からできていないと、急に外国人相手にできることではありません。まずは日々の生活の中で、身近な人と実践してみるのがいいかもしれません。場所もお金も時間もかからない、就職前から実践できる訓練だと思います。

前田遥香さん