東京2020オリパラ「都市ボランティア」に参加しよう!
ー訪日観光×ボランティアー

ボランティア×インバウンド
~東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のボランティアに参加しよう~

いま世の中の注目が集まっているインバウンド(訪日観光)市場。特に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下オリパラ)では特に、世界中の人々に日本の魅力を伝え、日本ファンを作る絶好のチャンスです!

そのために私たちが一番身近にできることは、そう、ボランティア。すでにインバウンド関連のお仕事に就いている方はもちろん、これからインバウンド業界への転職を目指す方、外国人観光客と接してみたい方、国際交流が好きな方、日本文化を世界に伝えたい方、よくわからないけど面白そうだと思った方。オリパラのボランティアはインバウンド業界の最前線に触れられる、またとない機会です!

ここでは、どうやったら参加できるのか、ポイントをまとめました。また、私たちインバウンド専門求人サイト「やまとごころキャリア」が東京都オリンピック・パラリンピック準備局に直撃インタビューしてきましたので、インタビュー記事もぜひお見逃しなく!!




東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会

開催日程
オリンピック競技大会 :2020年7月24日(金)~8月9日(日)
パラリンピック競技大会:2020年8月25日(火)~9月6日(日)

都市ボランティアとは?

オリパラに関連するボランティアは多数ありますが、
その中核となる「都市ボランティア」について概要を理解しておきましょう。


〈表1〉

募集・運営

東京都オリンピック・パラリンピック準備局
※都市ボランティアについては、競技会場を有する
都外自治体それぞれにおいても、設置可能性あり

活動内容

国内外からの旅行者に対する観光・交通案内、
競技会場までの観客の案内
及びライブサイト運営のサポート

活動場所

空港・主要駅・観光地、
競技会場の最寄駅周辺及びライブサイト

活動期間

大会開催期間中及びその前後数日のうち5日間以上
※連続した日程でなくても可能

1日あたりの活動時間

1日5時間程度
※適宜休憩時間を設定

予定人数

人数規模 3万人
※東京都観光ボランティア、ラグビーワールドカップ 2019™日本大会ボランティア経験者など
1万人程度を含む
募集人数 2万人程度

応募条件

①2002 年4月1日以前に生まれた方
②日本国籍を有する方又は日本に居住する資格を有する方
③日本語による簡単な会話(意思疎通)ができる方

積極的に応募していただきたい方

①東京2020大会の都市ボランティアとして、活躍したいという熱意を持っている方
②お互いを思いやる心を持ち、チームとして活動したい方
③ボランティア経験がある方
④東京の観光、交通案内等に関する知識やスキル・経験を活かしたい方
⑤防災・防犯・救命救急等に関する知識を活かしたい方
⑥英語やその他言語のスキルを活かしたい方

応募方法

ウェブ・FAX・郵送

応募単位

個人又はグループ(4人まで)

詳細

http://www.city-volunteer.metro.tokyo.jp/jp/join/application/index.html




応募~参加までの流れは?

おおまかなスケジュールを押さえておきましょう。
詳細は必ず公式HPなどでご確認ください。


〈表2〉

2018年9月26日~2018年12月5日応募登録
2018 年 12 月~2019 年1月書類選考
2019 年1月面談・説明会等案内通知
2019 年2月~5月面談・説明会等
2019 年9月頃共通研修受講者の決定通知
2019 年 10 月~2020 年2月頃共通研修
2020 年3月頃都市ボランティア採用通知
2020 年4月~役割別研修・リーダーシップ研修
2020 年6月~配置場所別研修
2020 年6月~ユニフォーム等受取






もっと知りたい都市ボランティア!

臼井 伸一さん

もっと知りたい都市ボランティア!

~「やまとごころキャリア」が東京都オリンピック・パラリンピック準備局に直撃インタビュー~

今回、インバウンド専門求人サイトを運営する、私たち「やまとごころキャリア」のスタッフが、都市ボランティアの活動について、東京都オリンピック・パラリンピック準備局(注1)計画推進部、下出課長にお話を伺いに行ってきました! 私たち自身もインバウンドに関わる者としてボランティア参加を志望しているので、どんな話が聞けるのかワクワクドキドキしながらのインタビューです。

大会ビジョン・ボランティアのミッションについて

―― まず今回の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、オリパラ)では「全員が自己ベスト」、「多様性と調和」「未来への継承」が3つの基本コンセプトなのですね。

はい、アスリートだけでなく、ボランティアをはじめ大会に携わる方全てを包括するコンセプトであり、ボランティアの考え方もこれに基づいています。また、ボランティアのミッションやネーミングについては、今後公表される予定です。

―― 大会のボランティアに参加する意義って何だと思いますか?

大会を契機にボランティアを経験して、「楽しかった!」「気軽にできた!」と感じてもらうことで、大会後も様々な活動に参加するきっかけへとつながり、社会全体でボランティアへの気運が高まればと思っています。また、オリパラのボランティアを通じ、大会ビジョンにもあるダイバーシティを体感しながら、お互いがお互いを支え合う「共助社会」への大切な一歩にもしていきたいと思っています。

―― ところで、ボランティアはかなりの人数が想定されていますよね!

そうですね、東京都(以下、都)の都市ボランティア、組織委員会の大会ボランティアだけでも11万人です。都外の競技会場を有する自治体でも都市ボランティアを設置する予定ですし、その他様々なボランティアを加えると、まさにオールジャパンで国内外の観客の方々をおもてなししていきます。

―― 都市ボランティア・大会ボランティアの違いは表1にまとめましたが、都が運営する都市ボランティアの役割は何でしょうか?

開催都市東京の顔として、選手・観客等をおもてなしの心を持ってお迎えし、明るく楽しい雰囲気でご案内していただき、大会を盛り上げる役割を期待しています。3万人のうち、競技会場最寄駅から会場までの観客の案内等が2万人、空港・主要鉄道駅・観光地における観光・交通案内が5千人、ライブサイトの運営サポート等が5千人を予定しています。

応募・選考について

―― 応募からボランティア参加までの流れはどうなっていますか?

上の表1にもありますが、締め切りなどがあるので、詳しくは表1にもある公式ページなどで確認してくださいね。

―― 都市ボランティアと大会ボランティアの併願はできるのでしょうか?

活動日が重複しなければ併願可能です。

―― どのような方に積極的に応募していただきたいですか?

大会のボランティアとして活動したいという熱意を持つ方や、また、お互いを思いやる心を持ち、チームとして活動できる方になどに積極的にご応募いただきたいと考えています。

―― では選考のお話を聞かせてください。選考の方法は決まっていますか?

都市ボランティアでは書類選考と面談を行います。面談は都内の会場で、週に5日程度開催しますので、日時はご都合に合わせて選んでいただく予定です。

―― そういえば、都市ボランティアは4人までのグループでの応募が可能だそうですね。その場合はグループでの選考ですか?

そうですね、一人では参加に不安がある人も仲間と一緒なら参加しやすくなりますし、障がいのある方も介助者の方と一緒に活動できるようになっています。グループ応募の場合の選考は、グループ単位で選考を行わせていただきます。

―― それは心強いですね。

障がいのある方は、参加・活動にあたり、支援や配慮を必要とする内容を応募時に記載していただければ、その内容に応じ、例えば、バリアフリーの整ったところに配置する、直射日光の当たらない屋内に配置するなどの対応を取っていきたいと考えています。

―― 仕事を休んでまでボランティアなんて難しい、とあきらめてしまう人もいると思いますが、そのあたりについてはどうですか?

まだまだ日本では仕事などのために時間が確保できず、ボランティア活動を行いにくいという現実があります。東京都でも、人口当たりのボランティア参加経験者の割合が約25%、47都道府県中35位となってしまっています…。しかし、この大会を契機にもっとボランティアを行いやすい社会にしたい。そこで東京都の産業労働局では、ボランティア休暇制度を整備し、従業員による休暇取得を促進する企業を応援するため、昨年度、ボランティア休暇制度整備助成金(注2)を新たに設けました。詳しくはWebサイトでご覧くださいね。

―― これは、要チェックですね! 話が戻りますが、面談って実際何を聞かれるんでしょう?なんだか緊張してしまいますが…。

難しい話をすることはなく、まずは、何より「やってみたい!」という熱意とチームの一員として活動していただけるか、という点を伺いたいと思っています。あわせて、ボランティア経験や観光・交通案内の知識や語学スキル、また、これを機に学んでいることなど活動に活かせるものがあれば、積極的にアピールしていただけるとありがたいです。

―― とはいえ、例えば語学スキルがなくて活動できるものなんでしょうか?

外国からのお客様には、現場で語学スキルのある仲間と連携してご案内したり、多言語対応のガイドブックやマップ、翻訳アプリなどのツールを使いながら、身ぶり手ぶりも駆使してご案内したりすることでほぼ対応できますし、そうした観客との触れ合いが、楽しみにもつながると思います。また、日本人の観客も多いので、日本語で東京をご案内するシーンもたくさんあると思いますよ。

―― おお、だんだん勇気が湧いてきました!それに、応募前にも準備できますよね?

そうですね。例えば簡単な英会話を学んだり、ほかのボランティアを経験したりすることもオススメです。ちょっとした知識や経験でも、大会時には必ず役に立ち、また、実際の活動の幅も広がると思います。

―― 公募以外で、その経験やノウハウを活かし、都市ボランティアとして活躍していただきたい方はいますか?

東京都観光ボランティア(注3)やラグビーワールドカップ大会(注4)時に都内会場で活動したボランティアで、希望する方には、東京2020大会の都市ボランティアとして、引き続きご活躍いただく予定です。

―― ズバリ都市ボランティアの予想倍率は…?大会ボランティアより通過しやすいですか?!

うーん、なかなか難しいのですが…、ともかく、募集人数を超える多くの方に応募していただきたいです。まずは、都市ボランティアの活動内容を具体的に知っていただくことが不可欠と考え、ホームページやシンポジウムを通じ情報発信を行ってきましたが、今後は募集に向けたPRを積極的に打っていくつもりです!

---では残念ながら都市ボランティアの活動機会を得ることができなかった場合、何かほかでオリパラに関われますか?

もちろんです!オリパラに関するボランティアは都市ボランティア・大会ボランティア以外にもたくさんあります。都市ボランティアは東京都以外の競技会場を有する自治体でも募集を行う予定です。また、大会時には各市区町村や民間団体で大会を盛り上げようと、例えば、外国の選手団による事前の国内キャンプのサポートなど、様々なボランティア活動が立ち上がると思います。官・民、公式・非公式問わず、ぜひ広く情報収集してみてください。

―― わあ、自分の興味関心に合った活動を探すのも楽しそうですね!

採用後

―― 採用後の研修もあるんですよね。さらにワクワク感が増しそうです。

共通研修では都市ボランティア・大会ボランティア共通で、オリンピック・パラリンピックの歴史から接遇・マナーなどを幅広く学んでいただく予定です。受講者の負担を考え、科目によりeラーニングを活用する一方、集合研修では、障がいのある方へのサポートなどをしっかりと学んでいただく予定です。その後、役割別研修、リーダーシップ研修、配置場所別研修を行う予定です。

―― そしていよいよボランティアへの参加。日時については時間や場所は選択できますか?また待遇についても教えてください。

はい、希望を伺ってから調整します。グループ参加の場合は、同じ場所、同じ時間の一体で参加していただくことになります。
東京までお越しいただく際の交通費や東京滞在中の宿泊については、自己手配・自己負担をお願いしていますが、 ユニフォーム一式、活動中の飲食、ボランティア活動向けの保険、 活動期間中の滞在先から活動場所までの一定程度の交通費相当をご提供させていただきます。

―― ユニフォームを着たら、私もボランティアの一員なんだ、と一体感を感じられそうですし、記念にもなりそうですよね。私も欲しいです!最後の質問です。オリパラのボランティアに参加した後にその経験を活かす場所はありますか?

まだ具体的ではないですが、大会後にどのようなボランティア活動に携わりたいのかご希望をお伺いし、ご希望に沿った活動情報の提供や活動機会のマッチング等を行う仕組みができればと考えています。ぜひその経験を活かして活躍してもらえればと願っています。

―― では、本日は本当にありがとうございました!ぜひみんなでオリパラを盛り上げていきましょう!

注1 東京都オリンピック・パラリンピック準備局について▼
https://www.2020games.metro.tokyo.jp/

注2 東京都産業労働局 ボランティア休暇制度整備助成金について▼
https://www.hataraku.metro.tokyo.jp/hatarakikata/volunteer/joseikin/index.html

注3 東京都産業労働局 東京都観光ボランティア(おもてなし東京)について▼
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/tourism/volunteer/volunteer3/
※参考:東京都生活文化局 外国人おもてなし語学ボランティアについて
https://www.omotenashi-v.metro.tokyo.jp/

注4 「ラグビーワールドカップ2019」ボランティアについて▼
https://www.rugbyworldcup.com/volunteers