特集

DMCとは?
DMCとは「Destination Management Company(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)」の略称です。特定の地域(デスティネーション)に特化し、その地域の観光資源を最大限に活用して、旅行商品やサービスを企画・開発・運営する専門会社です。単なる旅行代理店とは異なり、地域の魅力を深く理解し、宿泊施設、交通機関、観光施設、飲食店、イベント企画会社など、多岐にわたる地域の事業者と連携しながら、国内外の旅行者に対して質の高い体験を提供することを目指します。地域経済の活性化にも貢献する、地域密着型の観光プロフェッショナル集団と言えるでしょう。
<DMCに関する参考記事>
少数精鋭で収益をあげるDMCのビジネス戦略、ターゲットを欧州FITに絞る理由とは?
https://yamatogokoro.jp/column/inbound-jikenbo/52083/
DMC、DMO、観光協会の違い
DMCの理解をより深めるためにDMO、観光協会の違いがわかる表を紹介します。

出典 観光庁 観光地域づくり法人の機能強化に関する有識者会議 資料3有識者からの提案骨子 令和7年3月4日
組織の目的と求められる人物像によりこのように分類されます。
機能面に着目するとDMCは他組織と比較しより具体的であり、一般の旅行会社に近い組織と言えそうです。
DMCの仕事内容や職種
DMCの仕事は多岐にわたりますが、主なものとしては、地域の観光資源の発掘・企画、旅行商品の造成、国内外の旅行会社やMICE(Meeting, Incentive, Convention, Exhibition/Event)主催者への営業・プロモーション、手配業務(宿泊、交通、通訳、ガイドなど)、イベント運営、顧客対応などが挙げられます。職種としては、企画営業、ツアーコーディネーター、イベントプランナー、コンシェルジュ、マーケティング担当、地域連携担当などがあります。語学力やコミュニケーション能力はもちろんのこと、地域への深い愛情と探求心、そして課題解決能力が求められるやりがいのある仕事です。
こんな方におすすめの特集です
- 特定の地域に深く関わり、その地域の魅力を国内外に発信したい方
- 旅行業界での経験を直接活かし、より地域に根ざした観光ビジネスに挑戦したい方
- 企画力や交渉力を活かして、新たな旅行商品を創造したい方
- 語学力を活かして、インバウンド誘致に貢献したい方
- 地域活性化に情熱を持ち、観光を通じて地域貢献を目指したい方
- 多様なステークホルダーと連携し、プロジェクトを推進することに魅力を感じる方
DMCは、地域の観光の未来を創る、非常にクリエイティブで社会貢献性の高い仕事です。この特集を通じて、DMCという仕事の魅力に触れ、あなたのキャリアの可能性を広げてみませんか?